1616BBS 無料レンタル掲示板 空の下 高瀬舟
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久しぶりに高瀬舟(森鴎外)を読みました。

あらすじ

いつのころであったか。これまで類のない、珍しい罪人が高瀬舟にのせられた。名を喜助といった。 護送を命ぜられ、一緒に舟に乗りこんだ同心羽田庄兵衛は、ただ喜助が弟殺しの罪人だということだけをきいていた。庄兵衛は、喜助の他にたくさんの罪人を高瀬舟に乗せたことがあったがみな目も当てられないほど気の毒な様子だった。しかし、喜助はいかにも楽しそうだった。不思議に思った庄兵衛はわけを聞いてみた。
~喜助は、親を流行病でなくし弟と二人暮しだった。二人は一緒に助け合って働いた。しかし、弟は病気で働けなくなってしまった。喜助は仕事の帰り食べ物などを買って帰った。いつものように弟のために食べ物を買って帰ると弟は、布団につっぷしていてまわりは、血だらけだった。驚いた喜助は、弟のそばに駆け寄った。弟は、自分が直りそうもない病気だから早く死んで兄を楽にしてやりたかったのだ。だから、のどを切って死のうとしたが、うまくいかず刃が刺さったままになってしまった。喜助は、医者を呼ぼうとするが、弟が必死に抜いてくれと頼むのでしかたなく抜いてしまった。弟は、ついに死んでしまった。近所の婆さんが家に入ってきてそれを見ると顔色を変えてで行った。そうして喜助は、捕まりこの高瀬舟に乗せられたのだ。しだいにふけていく朧夜に、沈黙の二人をのせた高瀬舟は、黒い水の面をすべって行った。

★個人的感想
まだ、若い時分のころに読んだときは正直つまらないと思って読みました。
そのつまらなさといったら、これをワザワザ本にする必要があったの?と思ったぐらい(笑)
しかし、50齢を過ぎた私は、高瀬舟を自ら求めて読んだのでした。

すると、それまでは見えなかった人間の深みが見えたような気がして、この切り口(物語)は面白いとさえ思えてきました。

人間、歳を重ねると見えなかったものが見えてくる。

…間合い…と言うのだろうか?
相手に対して思いがあるからこそ、黙ってしまったり…知らんぷりをしたり…避けたり。
私の場合は歳を重ねるごとに、大切な人物には貝になっていってる気がする(笑)
相手を理解し、相手の思想を尊重しよう、相手の邪魔になってはならぬ、と思うからこそ、私は貝になるのである。
単なる無視…とは違うのであります(笑)
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2017.10.09 Mon l 日記 l コメント (0) l top

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