
★あらすじ
富山県の高岡市で暮らす優介(石田卓也)の母(大竹しのぶ)は、近所でも“スーパー智子ちゃん”と評判の肝っ玉母さんだ。女手一つで立派に優介と姉の美咲(平山あや)を育てあげたものの、姉は数年前に駆け落ちして音信不通。優介も高校を中退し、親友の眞人(尾上寛之)と東京に出て偶然目にしたホストクラブで働き始める。
★個人的感想
この映画の母はどことなく私に似ている。
私の実母は私を自分の所有物のようにガンジガラメにすることが多かった。
授業中の学校に電話をかけては「すぐに帰って来い」、私の職場に電話をかけては「すぐに家に戻れ」なんて…私の母にとっては当たり前のことでした。
私は身勝手な母に文句も言わなかったし、反抗もしなかったけど…私にとってはとてつもなく苦痛なことでした。
だから私は自分が親になって、息子たちを育てたとき
(もしも…やりたいことがあって、自分でキチンと責任が取れて、周りの人間に迷惑をかけない事なら、何でもやってみなさい。
やらずにグダグダ後悔するのと、やって後悔するのとでは後悔も意味が違ってくる。
やってみれば、もしも失敗した時でも、頑張った結果だからだと自分が納得もできるしね。
想像と現実は違うから、何事もやってみなきゃ真実は解からないね。
大人になればなるほど、色んなしがらみでドンドン身動きが取れなくなる。
やりたいことを思いっきりやれるのは若いうちの特権だよ。
法律を犯さなければ何をしてもOK。
母(私)は許します)
…と言って育てました。
そんな私を見て、「ちえこさんって子育てを放任してる親だね!!」と罵る人もいました。
しかし…私の中では放任してるつもりはサラサラ無く、私は全面的に息子たちを信じていた(後ろ指を指されるような人間には絶対にならない)からこそ、言えたことなのです。
子どもは親の所有物ではない。
映画の中で、久しぶりに会う息子はホストになり、娘はキャバ嬢になっていた。
母は、それでも(私の自慢の息子、私の自慢の娘)だと言う。
私は思う。
子育ては人間の善悪を教えるだけで十分じゃないかな?
頭が良いとか、職場で偉いとか、社会的にお金持ちだとか…其れは其れで確かに素晴らしいのでしょう。
でも、私は~~~~
…貴方は人間としてどうなの?
…貴方は愛される価値のある人間ですか?
…貴方は人の心の痛みがわかりますか?の方が大事だと思うのです。
大竹しのぶさんって、このような役柄ってとても上手いですね。
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