1616BBS 無料レンタル掲示板 空の下 おいらかな女
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〔うらなくも 思ひけるかな 契りしを 松より浪は 越えじものぞと〕…紫の上の和歌。 

〔人目なく荒れたる宿は橘の花こそ軒のつまとなりけれ〕…麗景殿(花散里)女御の和歌。

↑の和歌は光源氏の女たちの和歌ですね。
あの時代は愛人がいるのが当たり前の時代で、本妻さんは正室と呼ばれ、愛人は側室と呼ばれていました。
大奥などでもご存知でしょう?
もしも…正室との間に子どもがなく、側室が世継ぎ(子どもを生めば)を正室と側室の立場は逆転して大奥ではトップの力を持てるのですから(やがては国母になれる)女たちは、挙って子どもを欲しがったわけです。

紫の上は光源氏が拉致して来た女の子です。

光源氏が自分好みに育て上げて自分の妻にしてしまった女性。

見目麗しい可憐な女性です。

花散里さんは光源氏の実父の愛人のご親戚さん。
行かず後家さん。

地味でおブスさんです。

源氏物語の中では、紫の上さんと花散里さんのお二人は、他の女たちに比べると(おいらかな女)です。

時は流れ…
紫の上さんは光源氏くんの度重なる浮気に苦しみ、光源氏くんとの生活を捨てて、光源氏くんの執拗な制止を振り切り出家してしまいます。

そして、紫の上さんは亡くなってしまう。

紫の上さんを喪った光源氏くんは、しおれきってしまいます。

紫の上さんの一周忌に際して、光源氏くんの喪服の世話などをしてくれたのは、花散里さんです。

光源氏くんの中では紫の上さんは…
可愛いわが子であり、
愛らしい娘であり、
美しく従順な恋人であり、
家を守り、家を盛り立ててくれるシッカリ者の賢い妻である。
自分の手で理想の女に作り上げた最高作品だったのです。

一方、花散里さんに対しては「誰も相手にしないブス女だから可哀想だな。優しい俺様が構ってやろう」ぐらいの勢いだったのかもしれません。

光源氏くんは女の前では常に素敵な男で居なければと気負って居ました(モテタイですから)

が、花散里さんには「俺様はブスな花散里さんに嫌われても平気だよぉ~! ブスの一人や二人、俺様の前から消えたって、へっちゃらさ。だって、俺様には、いつもたくさん女がいるもんねぇ~」と塩対応。

俺様バリバリな光源氏くんは、花散里さんには、気負うことなく弱気な部分を見せるし、愚痴ることも平気です。

光源氏くんには、たくさんの愛人が居ても素の自分を見せられるのは(本当の意味で心を許せたのは)・・・花散里さんだけだったかもしれませんね。

花散里さんは…私はブスだし、不器用だし、魅力がないし、他の女性より劣っていると、自覚していました。

だから、けして他の女たちとは張り合わないし、でしゃばらない。

光源氏くんから愛を与えられれば、5倍10倍返しで応えるのです。

光源氏くんへの返歌を現代語に訳すとこんな感じになります。

〔訪れる人(男)もなく荒れ果てた我が家。橘の花が軒端に咲き誇っています。貴方は橘の花を見て、私を懐かしく思い出して立ち寄ってくれたのかしら? 橘の花が貴方の訪れのきっかけになったのですね。今では橘の花が我が家のご主人様みたいでしょ♪〕

写真の白い花が橘の花ですよ。

橘は夏でも冬でも色褪せないの。

源氏物語の中では花散里さんから光源氏くんへの変わることの無い愛を、青々とした橘で表し、地味な白い花が花散里さんを表してるのね。

私は源氏物語に出てくる女性の中では花散里さんが1番好きです。

もしも、私が男だったら、見栄えする女性より(おいらか)な女性を選びます。

行雲流水、おいらか、…そして私?…空を見てそんなことを思う(笑)

おいらかな女性はお好きですか?((*´ω`))
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2016.10.04 Tue l 日記 l コメント (0) l top

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