1616BBS 無料レンタル掲示板 空の下 私の本
久しぶりに私の本の発売が決定しました。
現在は本に仕上げる作業に入っています。
夏頃には美しく製本されて発売開始されます。
今回はクロスステッチ刺繍で物語を作ってみました。
読み進めていくと十二支の動物たちが登場してきますよ。
ちょびっとだけ試し読みを掲載しますね。
まずは試し読みをお楽しみいただいて、気に入っていただけましたらお買い求めくださいね。
この本は作者(私)からも直接お買い求め頂けます(*^・^*)
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え~と、えと(干支)の犬くん。
(クロスステッチ刺繍でつづる童話)
  作:中村千恵子

1sbn978-4-903847-53-5
税込 ¥1、000 
ご予約・ご注文はコチラまでお願い致します。
送料無料(メール便のみ)です。

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表紙kore


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                 (試し読み)


犬くん

あるところに(えと村)と呼ばれている小さな村がありました。

(えと村)は、お日さまがポカポカと輝いていて、色とりどりの花たちが競うように咲き、緑があふれる美しい村です。

(えと村)に暮らしているものたちは、みんな仲良しです。

そんな(えと村)には一匹の犬くんが住んでいました。

ある晴れた日、犬くんは朝から空を見上げていました。

やがて犬くんは「フッ」と大きなため息をつくと、ひとり言をつぶやきました。

「え~と、えと、まだかな? まだなのかなぁ~? そろそろだと思うんだけどなぁ~」

犬くんは、こうして朝からずぅーと草むらに座って、何かジッーと待っているのです。

いったい犬くんは何を待っているのでしょうか?




鳥
犬くんは、あっちに行ったりこっちに来たりしては、鼻をクンクンと鳴らし、しきりに空を見上げています。

「え~と、えと、東から来るのかな? それとも南から来るのかしら? もしかして西から? ううん、北から来るのかも?」

お日さまは空高くのぼり、いつの間にか犬くんの頭の上までやってきました。

もうすぐお昼です。

(えと村)の時計の音が「ボーンボーン」と鳴りました。

「え~と、えと、きっと、今日じゃないのかもしれないね。 明日なのかも? それともあさってかも?」

お腹がすいた犬くんは、待っていた何かをあきらめて、おうちにもどろうとした時です。

犬くんの後ろの方から「パタパタパタ」と小さな羽音がして、空から鳥さんが舞いおりてきました。

「こんにちは、犬くん。 おそくなっちゃってごめんなさい。 今日は風が強くて上手く飛べなかったの」

鳥さんはすまなそうに言うと、犬くんに1通の手紙を渡しました。

手紙を受け取った犬くんの顔は見る見るうちにバラ色に輝きだしました。

「わ~い、やったぁ~。 やっと手紙が届いたぞぉ~」

犬くんはしっぽをプルプルさせて喜びました。

「良かったわね、犬くん」

鳥さんはつばさを広げると風にのって、また空へと飛びたちました。

手紙を受け取った犬くんの心臓はドキドキと高鳴りました。

犬くんは、そぉ~っと手紙の封を開けてみました。

手紙にはキレイな文字で「もうすぐ…もうすぐですよ」と書かれていました。

「え~と、えと、もうすぐだって? こりゃ大変だぁ~!!」

手紙を読んだ犬くんは、前足で頭の毛をカリカリと毛づくろいをすると、あわてた様子で走り出しました。

「サヤサヤサヤ…。 犬くんに手紙が来たよ… 犬くんに手紙… 犬くんに手紙…が来た。 サヤサヤサヤ…」

(えと村)に、おしゃべりな風が吹き渡りました。

そうして、犬くんに手紙が届いたことはサヤサヤサヤと(えと村)にやさしく広まっていきました。



ねずみ
「え~と、えと、こぅしちゃいられない。 こりゃ大変だ。 急がなくちゃ」

犬くんは「タッタッタ」と走って(えと森)にやって来ました。

(えと森)では木の実をつみに来ていたねずみさんが犬くんを見つけて話しかけました。

「こんにちは、犬くん。 そんなにあわててどうしたの? チュウチュウ」

「あっ、ねずみさん、こんにちは。 え~と、えと、ボクね、こぅしちゃいられないの」

「何が、こぅしちゃいられないと言うの? チュウチュウ」

「え~と、えと、ボクね、大変なの」

「何が大変なの? チュウチュウ」

「あのね、え~と、えと、 もうすぐ…なんだ」

「何がもうすぐなの? チュウチュウ」

「え~と、えと、 もうすぐ…もうすぐなんだよ。 ボク、行かなくちゃ。 バイバイねずみさん」

犬くんがあまりにもあわてた様子なので、ねずみさんは「気をつけてね。 犬くん」と言いました。

「ねずみさん、ありがとう」

犬くんは、また走り出しました。

ねずみさんは木の実をつんで犬くんを見送りました。


***試し読みはここまでですが、物語はまだまだ続きます***
ご予約・ご注文はコチラまでお願い致します。
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2014.03.12 Wed l 私の本 l コメント (0) l top